スタッフ激オシ!瀬戸内グルメ【小豆島 こまめ食堂】
突然ですが、皆さんが旅先に選ぶ際の「決め手」って何でしょうか?
「今話題の観光スポットがあるから」「そこでしか見ることができない絶景を見に行きたいから」など、その理由は人それぞれかと思います。
中でも、「あのお店の料理を食べるために行きたい!」というように、食を旅の楽しみのひとつにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に、旅の候補のひとつとしてぜひ知っていただきたいのが「瀬戸内」です。
このシリーズでは、「このお店に行くために瀬戸内を訪れてみたい」と感じられるような、魅力あふれるお食事処をご紹介していきます。
今回は、小豆島の豊かな里山風景が広がる中山地区にある「こまめ食堂」をご紹介します。
目の前には、日本の原風景ともいわれる中山千枚田が広がり、島で育まれた食材を使った素朴で温かな料理を味わえるこの食堂は、景色と食を一緒に楽しめる特別な場所です。
小豆島ならではの風景や歴史、人とのつながりを感じながら食事を楽しみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
1, 小豆島を代表する絶景「中山千枚田」とは

©(一社)小豆島観光協会
こまめ食堂を語るうえで欠かせないのが、お店の目の前に広がる「中山千枚田」の存在です。
小豆島町中山地区に位置する中山千枚田は、山の斜面に約800枚もの田んぼが連なる、小豆島を代表する景観の一つです。
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は平地が少なく、古くから人々は限られた土地を有効に活用しながら暮らしてきました。
その中で生まれたのが、山の斜面を少しずつ切り開いて築かれた棚田です。
自然の地形を巧みに生かしながら一枚一枚積み重ねられた田んぼは、長い年月をかけて現在の美しい景観へと受け継がれてきました。
「千枚田」という名前ではありますが、実際の田んぼの枚数は約800枚。
それでも、幾重にも重なる棚田が山肌を彩る様子は圧巻で、訪れる人々を魅了しています。
また、中山千枚田は、農林水産省が選定した「日本の棚田百選」の一つにも選ばれています。
小豆島を代表する景勝地として、多くの観光客が訪れる人気スポットです。
さらに、中山地区では毎年7月頃になると、伝統行事「虫送り」が行われます。虫送りは、稲につく害虫を追い払い、その年の豊作を願うために古くから受け継がれてきた行事です。たいまつの明かりが棚田を照らしながら続く幻想的な光景は、この地域の夏の風物詩として親しまれています。
観光地として整えられた景色というよりも、人々の暮らしの中で守られ続けてきた風景だからこそ、どこか懐かしく、時間がゆっくりと流れているように感じられるのかもしれません。
そんな中山千枚田を間近に望みながら食事を楽しめる場所が、今回ご紹介する「こまめ食堂」です。
棚田の景色とともに味わう島のごはんは、小豆島ならではの旅の思い出をより豊かなものにしてくれるでしょう。
2, 中山千枚田のそばにある「こまめ食堂」

こまめ食堂は、中山千枚田のすぐそばに建つ食堂です。
建物は昭和初期に建てられた精米所を活用しており、昔ながらの建物の趣を残しながら、新たな交流の場として生まれ変わりました。
木のぬくもりが感じられる店内には、どこか懐かしく落ち着いた空気が流れ、初めて訪れた場所であっても自然と肩の力が抜けていくような心地よさがあります。
店内で食事を楽しめるのはもちろん、棚田を見渡すテラス席が設けられているのも、こまめ食堂の魅力の一つです。
目の前には中山千枚田が広がり、里山の風景を眺めながら食事を楽しめます。
また、料理に使用される棚田米が育つ風景を眺めながら、そのお米を味わえるのも、こまめ食堂ならではの魅力です。
食材が育まれた場所で、その恵みをいただくという体験は、小豆島の自然や食文化をより身近に感じるきっかけになるでしょう。
中山千枚田を散策した後に立ち寄り、景色とともにゆっくりと食事を楽しめるのも、こまめ食堂ならではの過ごし方です。
観光と食をあわせて楽しみたい方にとって、ぜひ訪れたい一軒といえるでしょう。
観光スポットとして景色を眺めるだけではなく、その景色に溶け込むように食事を楽しめること。
それこそが、こまめ食堂ならではの魅力の一つです。
3, 瀬戸内国際芸術祭から生まれた、こまめ食堂の歩み

こまめ食堂が誕生したきっかけは、2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭です。
当時、この場所は芸術祭のセミオフィシャルショップとして整備され、多くの来場者が立ち寄る交流の場となりました。
しかし、芸術祭の終了とともに、一度その役目を終えます。
その後、地域の方々から「閉まってしまうと寂しい」という声が寄せられたことをきっかけに、新たな食堂として営業を始めました。
現在のこまめ食堂は、「ハレの日ではなく、ケの日」を大切にするという考えのもと、日常の延長にあるような温かな食事を提供しています。
特別に豪華な料理ではなく、毎日食べてもほっとするようなごはん。
島で暮らす人たちが普段から親しんできた食材や調理法を生かし、小豆島らしい食文化を伝える場所として、多くの人に親しまれています。
華やかさを競うのではなく、「いつものごはん」のおいしさを大切にしているからこそ、旅先で味わう一食が、かえって印象深い思い出になるのかもしれません。
4, こまめ食堂で味わいたい人気メニューとこだわり

こまめ食堂では、小豆島で育まれた食材を大切にした料理を味わうことができます。
看板メニューの一つ「棚田のおにぎり定食」には、中山の棚田で手間暇かけて育てられたお米を使用。
さらに、湯船地区の銘水で炊き上げ、一つひとつ丁寧に握られたおにぎりは、お米本来の甘みや風味を楽しめる一品です。
料理に使用されるお米が育った棚田を眺めながら食事を味わえるのは、こまめ食堂ならではの魅力といえるでしょう。


そのほかにも、小豆島名物の手延べそうめんや、オリーブ牛を使用したハンバーガーなど、小豆島らしい食材を取り入れたメニューが提供されています。
ランチを通して、小豆島ならではの味覚を楽しめるのも魅力です。

食後や散策の合間には、その場で八朔を搾って提供する「生しぼり八朔ジュース」もおすすめです。
注文を受けてから搾るため、八朔本来の爽やかな香りやみずみずしい風味を楽しめます。
目の前に広がる中山千枚田の景色を眺めながら、小豆島で育まれた食材を味わう時間は、この土地の自然や食文化をより身近に感じられるひとときです。
中山千枚田の散策とあわせて立ち寄れば、景色と食の両方から小豆島の魅力に触れられることでしょう。
5, 景色もごちそう。四季を感じる食堂時間

©(一社)小豆島観光協会
こまめ食堂で過ごす時間の魅力は、料理だけではありません。
窓の向こうに広がる中山千枚田の風景も、この場所ならではのごちそうです。
春には田んぼに張られた水が空や周囲の緑を映し込み、鏡のように輝く幻想的な景色が広がります。夏には青々とした稲が風に揺れます。秋になると黄金色の稲穂が一面を彩り、冬には静けさの中に稲刈り後の棚田がやさしい表情を見せてくれます。
四季折々に移り変わる里山の風景に出会えるのも、こまめ食堂ならではの楽しみです。
目の前に広がる景色を眺めながらいただく食事は、ゆっくりと流れる島時間まで味わえるようなひとときです。
「また違う季節にも来てみたい。」
そんな気持ちにさせてくれるのも、自然とともにある食堂ならではの魅力です。
観光スポットを次々と巡る旅も楽しいものですが、ときには時間を気にせず景色を眺めながらゆっくり過ごすひとときも、旅をより豊かなものにしてくれます。
6, 小豆島を訪れたら、こまめ食堂で島の日常にふれてみよう
旅先で味わう料理は、その土地の風土や歴史、人々の暮らしを映し出すものでもあります。
こまめ食堂は、中山千枚田という小豆島を代表する景色の中で、島の食材や文化を大切にしながら営まれている食堂です。
瀬戸内国際芸術祭をきっかけに誕生し、地域の人々に支えられながら歩みを続けてきた背景を知ると、この場所が単なる飲食店ではなく、人と地域をつなぐ存在であることにも気付かされます。
目の前に広がる棚田を眺めながら、島のお米を味わい、ゆったりと流れる時間を楽しむ。
そんな何気ないひとときは、小豆島でしか出会えない旅の思い出になるかもしれません。
小豆島を訪れる際は、観光スポットを巡るだけでなく、ぜひこまめ食堂にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
景色と食、そして島の日常が織りなす穏やかな時間が、皆さんを迎えてくれるはずです。
7, 基本情報
■営業時間:11:00~15:00(ラストオーダー14:00)
■定休日:火曜日/木曜日
■住所:〒761-4303 香川県小豆郡小豆島町中山 1512-2
■電話番号:080-2984-9391
※ご予約をご希望される場合は、ご利用日当日の9:00~10:00の間にお問い合わせください。