瀬戸内の風土を映す一杯を求めて 小豆島唯一の酒蔵へ@小豆島酒造
小豆島は、オリーブの産地として知られるほか、醤油や佃煮など、発酵文化が受け継がれてきた島です。
島内には、醤油蔵をはじめ、発酵食品づくりに携わる事業者が点在し、小豆島ならではの食文化を支えています。
そんな小豆島には、島で唯一の酒蔵である「小豆島酒造」があります。
日本酒の製造・販売を行うだけでなく、カフェやベーカリー、ギャラリーショップを併設しており、日本酒を楽しみたい方はもちろん、小豆島の食や文化に触れたい方も立ち寄りやすい施設です。
また、小豆島酒造では、島の風土を生かした日本酒づくりに取り組み、小豆島ならではの魅力を発信しています。
今回は、小豆島酒造の概要や酒蔵が誕生した背景、日本酒づくりへのこだわり、施設内で楽しめる見どころなどをご紹介します。
1, 小豆島唯一の酒蔵「MORIKUNI」とは

小豆島酒造は、香川県・小豆島で唯一の酒蔵です。
酒蔵では「MORIKUNI(モリクニ)」のブランド名を掲げ、日本酒の製造・販売を行うとともに、ショップや飲食スペースなどを備えた複合施設として運営されています。
そのため、日本酒だけでなく、小豆島の食や文化に触れられるスポットとしても親しまれています。
小豆島は、醤油や佃煮、そうめんなど、古くから発酵文化が受け継がれてきた島です。
小豆島酒造も、こうした島の風土を大切にしながら日本酒づくりに取り組み、小豆島ならではの魅力を発信しています。
また、日本酒を製造・販売するだけでなく、酒蔵ならではの空間を生かしながら、小豆島の食やものづくりに触れられる施設づくりにも取り組んでいます。
日本酒に親しみのある方はもちろん、お酒を飲まない方でも立ち寄りやすく、小豆島の発酵文化を身近に感じられる場所となっています。
2, 小豆島に35年ぶりに復活した酒蔵

©小豆島観光協会
小豆島酒造は、2015年に35年ぶりとなる島の酒蔵として誕生しました。
酒蔵がある建物は、小豆島で縁のあった築約70年の佃煮工場をリノベーションしたものです。
歴史ある建物を活用し、新たな酒造りの拠点として生まれ変わりました。
酒蔵が建つ小豆島町馬木地区は、「醤(ひしお)の郷」として知られ、古くから醤油産業が盛んな地域です。
現在も醤油蔵などが立ち並び、小豆島の発酵文化を今に伝えています。
また、この地域を見下ろす宮山には、醸造の神様として知られる松尾神社が鎮座しており、古くから醸造文化と深い関わりを持つ地域です。
こうした発酵文化が息づく土地で酒造りを行う小豆島酒造は、地域とのつながりを大切にしながら歩んできました。
地元の人々の協力を得て、オリーブの実から採取した酵母を使った酒造りや、酒米づくりによる休耕田の活用など、小豆島ならではの酒造りに取り組んできました。
35年ぶりに復活した酒蔵として、これからも地域に根差した酒造りを続けながら、小豆島ならではの魅力を発信しています。
3, 小豆島ならではの酒造りへのこだわり
小豆島酒造では、「小豆島らしさ」を大切にしながら日本酒づくりを行っています。
ここでは、小豆島酒造ならではの酒造りへのこだわりを3つご紹介します。
①酒本来の個性を生かした「山吹色」の日本酒

小豆島酒造の日本酒は、ほんのりと山吹色をしているのが特徴です。
一般的な日本酒では、ろ過の工程で活性炭を使用し、色や香り、雑味のもととなる成分などを取り除くことがあります。
一方、小豆島酒造では、お酒本来のうまみや香り、個性を大切にしたいという思いから、活性炭ろ過やブレンドを行っていません。
そのため、搾ったままの自然な色合いが残り、タンクごとに異なる風味も楽しめる日本酒づくりを続けています。
②スタッフが一体となって取り組む酒造り
小豆島酒造では、毎年11月から4月にかけて、兵庫県但馬地方から「杜氏」と呼ばれるお酒の醸造を行う上での最高責任者を迎えて酒造りを行っています。
杜氏から技術を学びながら、2023年にはスタッフだけでの酒造りにも挑戦しました。
現在では日本酒の仕込み時期には、カフェやベーカリーのスタッフも加わり、酒蔵全体で酒造りに取り組んでいます。
また、酒造りだけでなく、カフェやベーカリーのメニュー開発にもスタッフの意見を積極的に取り入れております。
小豆島酒造では、次の時代へ酒蔵をつないでいくため、「縦ではなく横のつながり」で一体となった新しい酒蔵のあり方を目指しています。
③小豆島らしさを表現する「さぬきオリーブ酵母」

©(一社)小豆島観光協会
小豆島酒造では、「小豆島らしさ」にこだわり、2015年から香川県酒造組合や香川県産業技術センター発酵食品研究所とともに、オリーブから清酒酵母を探す取り組みを始めました。
2019年には、小豆島のオリーブの実の表面から清酒酵母を採取した酒造りに成功しています。
当初はアルコール度数が低いことが課題でしたが、アルコールを含む環境で酵母を鍛え、選抜を重ねることで、高いアルコール度数にも対応できる酵母が誕生しました。
この「さぬきオリーブ酵母」を使用した日本酒は、果実を思わせる香りとトロピカルな酸味が特徴です。小豆島ならではの素材を生かした酒造りとして、新たな地酒づくりに取り組んでいます。
4, お酒が苦手な方も楽しめる「小豆島酒造」の魅力
小豆島酒造は、日本酒の製造・販売だけでなく、カフェやベーカリー、ギャラリーショップを併設した複合施設です。日本酒を楽しむだけでなく、小豆島ならではの食や文化に触れられる場所として、多くの人が訪れています。
施設内のMORIKUNI Cafe&Barでは、日本酒や酒粕などを取り入れた料理やスイーツ、ドリンクを提供しています。ランチタイムには食事やカフェ利用ができるほか、営業日にはBarとして日本酒を楽しめる時間も設けられています。
MORIKUNIベーカリーでは、酒蔵ならではの素材を生かしたパンを販売しています。
また、Gallery Shopでは、小豆島酒造の日本酒をはじめ、酒器や関連商品などを取り扱っています。
館内には酒造りに関する展示や製造の様子を見学できるスペースもあり、日本酒に詳しくない方でも、小豆島の酒造りや発酵文化について知ることができます。



5, MORIKUNIベーカリーで味わいたい「地元のお米を使ったコッペパン」

MORIKUNIベーカリーを訪れたら、ぜひ注目したいのが「地元のお米を使ったコッペパン」です。
地域の素材を活かしたやさしい味わいも魅力のひとつ。小豆島ならではの風土や食文化を身近に感じられます。
酒蔵が手がけるベーカリーらしく、島の恵みを大切にする想いが感じられる一品です。
6, 小豆島観光で立ち寄りたい酒蔵
小豆島酒造は、日本酒の製造・販売を行うだけでなく、カフェやベーカリー、ギャラリーショップを併設した複合施設として、小豆島の食や文化に触れられる場所となっています。
酒蔵の見学スペースも設けられており、日本酒づくりについて知ることができます。
また、小豆島ならではの風土を生かした酒造りに取り組み、「さぬきオリーブ酵母」を使用した日本酒や、地域とのつながりを大切にした酒米づくりなど、小豆島らしさを取り入れた日本酒づくりを続けています。
施設内では、日本酒のほか、「地元のお米を使ったコッペパン」をはじめとするベーカリーの商品や、酒蔵ならではの食事やスイーツも楽しめます。日本酒に興味のある方はもちろん、お酒を飲まない方でも立ち寄りやすい施設です。
オリーブや醤油、そうめんなどの名産品とあわせて、小豆島の発酵文化に触れられるスポットの一つとして、小豆島酒造を訪れてみてはいかがでしょうか。
酒蔵や食を通して、小豆島の新たな魅力を知るきっかけになるかもしれません。
7, 店舗情報
■営業時間:
ショップ、ベーカリー:9:00-17:00
カフェ:11:00-17:00
■定休日:
ショップ、カフェ:木曜日
ベーカリー:水・木曜日
■住所:アクセス情報
〒761-4426 香川県 小豆郡 小豆島町 馬木甲 1010-1
■電話番号:0879-61-2077